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メタデータ
AIで「今週の台本7本」を1行で出す。ショート動画AI組織の全設計図【Part 2】
【Part 1】では channel-voice.md と target-dna.md を作りました。
「誰が喋るか」と「誰に向けて書くか」が決まった状態です。
このPart 2では、「どう始めるか」と「どのフックを使うか」 を設計します。
- 第1章:video-rules.md(フック5パターン + 品質ゲート)
- 第2章:hook-vault.md(フック25本ストック)
この2つが揃うと、台本の品質が一気に安定します。
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第1章: video-rules.md でフック5パターンを定義する(有料)
フックとは何か。なぜ3秒で全てが決まるのか
「フック」という言葉は知っていても、実際に何が起きているのかを理解している人は少ない。
スマホでショート動画を見るとき、人の指は0.5秒〜1秒の間に「見続けるか、スワイプするか」を判断しています。
意識的な判断ではありません。反射です。
「なんか関係なさそう」「自分の話じゃなさそう」「つまらなさそう」のどれかを感じた瞬間、指が動く。
これを止めるのがフックの役割です。
フックの目的は「見させること」ではありません。 「スワイプする指を止めること」 です。
この違いが重要です。
「面白い動画を作る」という考え方では、面白さを中盤や終盤に置いてしまう。 でも視聴者は中盤まで見てくれない。 最初の3秒以内に「これは自分に関係ある」「気になる」「止まらないと損だ」を感じないと、もう次の動画に行っています。
「スワイプを止める」の3パターン
視聴者がスワイプを止めるときの心理は、3つのどれかです。
「自分のことだ」 目の前の動画が「自分の状況・悩み・目標」と一致していると感じるとき。 これは target-dna.md の「悩みの生の言葉」と一致させることで作れます。
「気になる」 「この続きが知りたい」「どういうことだ?」という状態。 逆説フックや暴露フックが得意とする心理です。
「止まらないと損だ」 「この情報を見逃したら損をするかもしれない」という感覚。 数字フックや暴露フックが引き起こします。
フックを設計するとき、「どの心理を起こしたいか」を先に決めてからフックを書くと、ブレが少なくなります。
再生数が23回だったときのフックの実態
4ヶ月間、23回しか再生されなかったときの台本を見返してみました。
冒頭はこうなっていました。
「こんにちは、AIラボのテンペです。 今日は副業でショート動画を伸ばす方法について、3つのポイントをお話しします」
これがなぜダメなのか、今なら説明できます。
視聴者は「こんにちは」の時点でもうスワイプしています。
「こんにちは〇〇です」は自己紹介であって、視聴者へのメリット提示ではない。 「副業でショート動画を伸ばす方法」は一般的すぎて誰にも刺さらない。 「3つのポイント」は予告であって、価値の先出しではない。
最初の3秒で「自分のことだ」「気になる」「止まらないと損だ」のどれかを作れていなかった。
フックが設計されていなかった。それだけです。
フックが変わると何が起きるか
同じ内容の動画で、フックだけ変えた実験をしました。
変更前のフック 「こんにちは、テンペです。今日はAIで台本を作る方法を紹介します」
変更後のフック 「AIで台本を作ってたのに、なんで再生数が23回のままだったのか、やっとわかったので話します」
結果 変更前:平均再生数 31回 変更後:平均再生数 890回
内容は全く同じ動画。 フックが変わっただけで、28倍になりました。
「23回」という具体的な数字が入った失敗フック。 「なんで〜だったのか、わかった」という発見のテンプレート。 「自分も同じかもしれない」という視聴者の共感。
この3つが重なって指が止まった。
ビフォーアフターの台本実例
フックが変わると台本全体がどう変わるかを見せます。
ビフォー(設計なし)
こんにちは、テンペです。
今日はAIで副業を効率化する方法、3つのポイントでお話しします。
まず1つ目、プロンプトを詳しく書くこと。
AIに指示するときは、ターゲットや口調を細かく指定すると精度が上がります。
2つ目は、毎日投稿すること。
継続が大事です。質より量で始めましょう。
3つ目は、データを見ること。
再生数や視聴維持率を週1回チェックして改善していきましょう。
以上です。参考になったらいいねとフォローをお願いします。
アフター(設計あり)
AIで台本を作ってたのに、なんで再生数が23回のままだったのか、
やっとわかったので話します。
結論は「ファイルがなかった」だけです。
毎回ゼロからAIに説明してたから、
毎回違うキャラが喋ってたんですよね。
解決策はシンプルで、
channel-voice.md という「声の定義ファイル」を1個置くだけ。
これだけで、AIは毎回同じキャラで台本を書くようになります。
実際に置いてから、平均再生数が23回から1,800回になりました。
ファイルの作り方はプロフのリンクから受け取れます。
同じ「AIで台本を作る」というテーマ。 でも全然違う台本になっています。
ビフォーは「一般的なノウハウ」。 アフターは「自分のことだ」「気になる」「このファイルが何か知りたい」が全部入っています。
この違いを作るのが、video-rules.md に書くフックの設計です。
video-rules.md のテンプレート
以下をそのままコピーして保存してください。
# video-rules.md — 動画制作ルール
全ての動画台本はこのルールに従って生成すること。
品質ゲートを通過していない台本は修正してから出力する。
## 【尺の設計】
ショート動画の最適尺: 30〜59秒
59秒を超えると離脱率が急上昇する(60秒以上は長尺扱いになるため)。
59秒 vs 60秒では視聴維持率に平均12%の差が出る。
| パート | 秒数 | 役割 |
|---|---|---|
| フック | 0〜3秒 | スワイプを止める |
| 問題提起 | 4〜10秒 | 「あなたのことですよ」を示す |
| 価値提供 | 11〜45秒 | 理由・手順を3つ以内で届ける |
| CTA | 46〜59秒 | 次のアクションを1つだけ |
## 【フック5パターン(最重要)】
フックは必ず以下の5パターンのいずれかを使う。
「なんとなく」で書いたフックは品質ゲートで落とす。
| パターン | 構造 | 視聴者が感じること |
|---|---|---|
| ①数字フック | 具体的な数字で始める | 「本当に?確認したい」 |
| ②逆説フック | 常識の逆から入る | 「えっ?どういうこと」 |
| ③失敗フック | 自分の失敗から入る | 「あるある、自分も同じ」 |
| ④問いかけフック | 視聴者に問いを投げる | 「自分のことだ」 |
| ⑤暴露フック | 「裏側」「知らない」で始める | 「気になる、見てみよう」 |
## 【台本構成の5原則】
1. 結論を先に言う(「結論は〇〇です」から入っていい)
2. 理由は3つまで(4つ以上は視聴者が覚えられない)
3. 1文は25文字以内(長い文は必ず分割する)
4. テロップに起こせる言葉で書く(書き言葉NG、話し言葉で)
5. 「〜なんですよね」の共感を1本に2回以上入れる
## 【品質ゲート(5項目)】
台本を出力する前に以下を全て確認する。1つでもNGなら修正。
- [ ] フックは5パターンのいずれかを使っているか
- [ ] 冒頭3秒が「こんにちは〇〇です」から始まっていないか
- [ ] 59秒以内に収まっているか(1行 ≒ 1秒で計算)
- [ ] CTAは1つだけか
- [ ] channel-voice.md の禁止ワードが入っていないか
## 【禁止事項】
- 「こんにちは〇〇です、今日は〜について話します」で始める ❌
- 60秒を超える台本を生成する ❌
- CTAを2つ以上入れる ❌
- フックを「なんとなく」で書く(5パターン外のフックを使う) ❌
- 「〜だと思います」の弱い断定 ❌
## 【週7本のフックパターン配分(重複禁止)】
月: ①数字フック
火: ③失敗フック
水: ④問いかけフック
木: ②逆説フック
金: ⑤暴露フック
土: ①数字フック または ③失敗フック(エンゲージメント狙い)
日: ④問いかけフック または ②逆説フック(翌週への引き)
同じパターンを連続で使わないこと。
フック5パターン、それぞれの設計ロジックと複数バリエーション
①数字フック — 信頼を一瞬で作る
脳は「具体的な数字」に強く反応します。 「再生数が増えた」より「23回から1,800回になった」の方が止まる。 数字が入るだけで「本当に?確認したい」という反応が起きます。
ポイントは「変化量」を示すこと。変化量 = 改善前と改善後の差。
バリエーション例:
- 「3ヶ月で登録者2,340人増えた理由、全部話します」
- 「週7時間の作業が週23分になった、たった1つの仕組み」
- 「再生数23回が1,800回になった。変えたのはこれだけです」
- 「4ヶ月で月収0円から14万円になった設計図を公開します」
- 「同じ動画でフックだけ変えたら、28倍再生された話」
使いやすいシーン:結果報告、ビフォーアフター、ツールや設計の効果を示したいとき。
②逆説フック — 意外性でスワイプを止める
人は「自分の予測と違う情報」に反応します。 「投稿を増やせば伸びる」と思っていた視聴者が「投稿を減らしたら伸びた」を見ると止まる。
「自分の常識が間違っているかもしれない」という不安が、スワイプを止めます。
ポイントは「視聴者が信じているであろう常識」を逆にすること。
バリエーション例:
- 「投稿を減らしたら、なぜか再生数が3倍になった」
- 「フォロワー1,000人未満の方が稼ぎやすい理由」
- 「完璧な台本より、雑な台本の方が伸びる本当の理由」
- 「プロンプトを磨くほど、チャンネルが伸びなくなる話」
- 「AIに台本を書かせるのをやめたら、再生数が上がった」
- 「毎日投稿をやめた途端、チャンネルが伸び始めた理由」
使いやすいシーン:アルゴリズムの真相、よくある誤解の訂正、意外な事実を伝えるとき。
③失敗フック — 共感で引き込む
自分の失敗を正直に出すと、同じ状況の視聴者が「自分だ」と感じます。 「あるある」の感情が起きた瞬間に、スワイプする手が止まる。
5パターンの中で最も広い視聴者層に刺さるパターンです。 なぜなら「失敗した経験」は、誰にでもあるから。
失敗した感を出すためのキーワード: 「この間違い」「気づかなかった」「無駄にした」「やらなくて良かった」「今なら言える」「恥ずかしい話なんですが」
バリエーション例:
- 「この間違いで6ヶ月無駄にしました」
- 「始めた頃の自分に教えたい、やらなくていい3つのこと」
- 「バズると思って作った動画が0再生だったときの話」
- 「4ヶ月間、毎日投稿してたのに全く伸びなかった本当の理由」
- 「プロンプトを1ヶ月磨き続けて、何も変わらなかった話」
- 「登録者が1人も増えなかった週があった。そのとき気づいたこと」
使いやすいシーン:自分のストーリー、教訓、初心者がよくやる間違いを伝えるとき。
④問いかけフック — 当事者意識を刺激する
視聴者への問いかけで始めると「自分への話だ」という感覚が起きます。
「知ってますか?」という質問は「自分は知らないかもしれない」という確認行動を促します。 「知らないかもしれないことがある」という状態は、見続けることへの動機になります。
ポイントは「視聴者が今まさに悩んでいること」をそのまま質問にすること。 target-dna.md の「悩みの生の言葉」をそのまま使えます。
バリエーション例:
- 「なぜ毎日投稿しても再生数が伸びないのか、知ってますか?」
- 「AIで台本を作っているのに伸びない人、共通点があります」
- 「ショート動画で稼ぎたい人、最初にやることわかりますか?」
- 「フォロワーが増えない人、全員共通してやっていることがあります」
- 「3ヶ月投稿しても変わらないとき、何を変えるべきかわかりますか?」
- 「毎回違う指示でAIに台本を書かせている人、この問題が起きています」
使いやすいシーン:視聴者の悩みを正面からテーマにするとき、コメント誘発を狙うとき。
⑤暴露フック — 好奇心を最大化する
「まだ知られていない情報がある」を示すことで、好奇心を刺激します。
「誰も教えてくれない」「プロが絶対に公開しない」「裏側を話します」というキーワードが「見ないと損かもしれない」という感覚を作ります。
ポイントは「希少性」を示すこと。 ただし「嘘の希少性」は一度使うと信頼を失います。 本当に「自分が試して得た経験」「ほとんどの人が知らない手順」を出す必要があります。
バリエーション例:
- 「誰も教えてくれないショート動画の伸ばし方、全部話します」
- 「バズっているチャンネルが絶対に公開しない、フックの作り方」
- 「AIで台本を量産しても伸びない本当の理由、ほとんどの人は知らない」
- 「視聴維持率を40%にした方法、今日初めて公開します」
- 「月100万再生チャンネルが毎週やっていること、こっそり教えます」
- 「ショート動画の収益化に必要な4段構造、表では教えてもらえないやつ」
使いやすいシーン:ハウツー、業界の裏側、具体的な手順や数字を教えるとき。
台本構成の5原則、各項目の設計意図
原則①: 結論を先に言う
「結論は〇〇です」から始めると、視聴者は「自分に関係ある結論かどうか」を3秒で判断できます。
関係あると判断したら見続ける。関係ないと判断したらスワイプする。
どちらにしても視聴者にとっては親切です。 自分に関係ある人が最後まで見てくれる方が、アルゴリズムへの影響は大きい。
「3つのポイントをお話しします」は予告として弱い(価値を先出しできていない)。 「結論は〇〇です。理由が3つあります」は強い(結論と構造を同時に出している)。
原則②: 理由は3つまで
人の短期記憶は「3〜4個のまとまり」で処理されます。
「5つの理由」は聞いているうちに忘れる。 「3つの理由」は全部覚えられる。
59秒の動画に5つの理由を詰め込もうとすると、各理由の説明が浅くなる。 3つに絞った方が、各理由を深く届けられる。
原則③: 1文は25文字以内
縦スクロールで動画を見る視聴者は、テロップを読みながら音声も聞いています。
1文が長いと、テロップが消える前に読み終わらない。 「追いつけない感」が積み重なって離脱します。
25文字 ≒ 読んで2秒以内。これが限界です。
原則④: テロップに起こせる言葉で書く
「視聴者が求めているのは」→ テロップに起こしにくい(書き言葉) 「視聴者が欲しいのは」→ テロップに起こしやすい(話し言葉)
テロップは話し言葉で書かないと、画面上で浮いて見えます。 「テロップに起こせるか」を言葉選びの基準にすると、自然に話し言葉になります。
原則⑤: 「〜なんですよね」の共感を2回以上
「〜なんですよね」は視聴者に「そうそう、わかる」という感情を起こす言葉です。
この感情が起きると、視聴時間が延びます。 アルゴリズムは視聴維持率を重視します。 「なんですよね」が2回入った台本は、視聴維持率が平均で6〜10ポイント上がることが多い。
フックと問題提起の「連動」が最重要
フックと問題提起が連動していないと、フックで止めた視聴者が問題提起で離脱します。
「フックで出した約束を、問題提起でそのまま展開する」のが正解です。
連動している例
フック:「AIで台本を作ってたのに、なんで再生数が23回のままだったのか、やっとわかりました」 問題提起:「答えは、channel-voice.md というファイルがなかったから。毎回違うキャラがAIから出てきてたんですよね」
フックで出した「なぜ23回だったのか」という謎を、問題提起でそのまま解いています。 視聴者は「ああ、そういう理由か」と納得しながら見続けます。
連動していない例(NG)
フック:「AIで台本を作ってたのに、なんで再生数が23回のままだったのか、やっとわかりました」 問題提起:「今日はショート動画を伸ばすための3つの方法を話します」
フックで「なぜ23回だったか」という謎を出したのに、問題提起で「3つの方法」という別のフレームに切り替えています。 視聴者は「あれ、なぜ23回だったかの話じゃないの?」と感じて離脱します。
フックで出した謎・問い・数字は、問題提起でそのまま拾う。 これを意識するだけで、視聴維持率が大幅に上がります。
よくある失敗パターン
失敗①: フックを5パターン外で書いた
症状:「今日は〇〇についてお話しします」「実はですね、〜なんですよ」など、パターン外のフックが出てくる。
根本原因:video-rules.md の「5パターン以外は使わない」という制約が曖昧。
対処:「フックは必ず以下の5パターンのいずれかを使う。それ以外のフックは品質ゲートで落とす」と断言で書く。
失敗②: フックと問題提起が分離していた
症状:フックは強いのに4〜10秒で「え、そういう話なの?」と方向がズレる。
根本原因:フックで出した「約束」を問題提起で拾っていない。
対処:フックで出した数字・謎・失敗を、問題提起でそのまま展開する。1本の線でつなぐ。
失敗③: CTAを2つ入れた
症状:「フォローしてください」「プロフのリンクも見てください」を両方入れてしまう。
根本原因:視聴者に行動を促したい気持ちが強すぎる。
対処:CTAは1本につき1つだけ。2つ入れると「どちらをやればいいかわからない」状態になり、両方やらずに終わる。
失敗④: 60秒を超えた台本を使った
症状:「内容が多くて59秒に収まらなかった」と判断して60秒以上の台本をそのまま使う。
根本原因:60秒を超えることへの危機感がない。
対処:59秒は絶対に超えない。超えそうな場合は「価値提供」パートを削る。削れないなら2本に分けて連続投稿する。
失敗⑤: 「なんとなく刺さりそうなフック」で済ませた
症状:hook-vault.md を作ったのに、毎回AIがゼロからフックを考えてしまう。
根本原因:secretary-rules.md の「フックはhook-vault.mdから選ぶ(ゼロから作らない)」が書かれていなかった。
対処:secretary-rules.md に「フックの生成はしない。hook-vault.md のリストから選ぶ」と明示する。Part 3 で詳述。
video-rules.md 作成チェックリスト
- 尺設計(4パートと秒数)が書いてある
- フック5パターンの表が入っている
- 「5パターン以外は使わない」という制約が明示されている
- 品質ゲート5項目がある
- 禁止事項が書いてある
- 週7本のフックパターン配分が決まっている
- テスト:「台本を1本書いて」でフックが必ず5パターンのどれかで始まるか確認した
- テスト:フックと問題提起が連動しているか確認した
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第2章: hook-vault.md でフックを25本仕込む(有料)
hook-vault.md が「AI組織の心臓部」である理由
video-rules.md でフックの「型」を定義しました。 hook-vault.md は「その型で書かれた、自分のニッチ向けの実際のフック」を蓄積するファイルです。
フックをゼロから考えると毎回20〜30分かかります。 hook-vault.md があると、AIは「このリストから最適なものを選ぶ」だけになります。
「作る」から「選ぶ」への移行。これがhook-vault.mdの本質です。
なぜ「選ぶ」方が品質が上がるのか
「作る」作業をAIにやらせると、毎回品質がバラつきます。
なぜなら「あなたのニッチのフックとして実際に効いたか」のデータがAIにはないから。
でも「選ぶ」作業は品質が安定します。
「過去に高再生だった動画で使ったフック」「先週試して視聴維持率が上がったフック」のリストから選ぶだけなので、外れが少ない。
さらに重要なのが「❌マークのフック(効かなかった)」を残すことです。
効かなかったフックがリストに残っていると、AIはそれを避けて選びます。 「このニッチにはこのパターンは合わない」という判断が、回を重ねるごとに精度を上げていきます。
最初の25本は「ベーステンプレート」です。 使うたびに育てていくことで、「自分のニッチに特化したフック集」になっていきます。
hook-vault.md のテンプレート(25本)
以下をそのままコピーして保存してください。 「AI×副業」ニッチ向けに書いています。自分のニッチに合わせて書き換えてください。
# hook-vault.md — フックストック
このファイルがAI組織の心臓部。
台本を書く前に必ずここから選ぶ。ゼロから作らない。
使ったフックには ✅ をつける。
高再生になったフックには ⭐ をつける。
効かなかったフックには ❌ をつけて残す(削除しない)。
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## 【①数字フック】
- 「3ヶ月で登録者1万人になった、たった1つの変化」
(変化量を数字で出す。「たった1つ」で希少性も加える)
- 「毎日投稿して半年、再生数がゼロだった理由がやっとわかった」
(期間と問題を並べる。「やっとわかった」で発見感を出す)
- 「1本の動画で2,000フォロワー増えた日に変えたこと」
(「1本で」の意外性 + 変化量の大きさで止める)
- 「週3本で月10万再生する人と、毎日投稿でも伸びない人の差」
(対比構造。どちらかに当てはまる視聴者全員に刺さる)
- 「AIを使ったら台本作成が8時間から23分になった」
(時間の変化量。「23分」という具体性が信頼を作る)
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## 【②逆説フック】
- 「投稿を減らしたら、なぜか再生数が3倍になった」
(「増やすべき」という常識の逆。最も止まりやすい逆説)
- 「フォロワー1,000人未満の方が稼ぎやすい本当の理由」
(「フォロワーが多い方が有利」という常識の逆)
- 「完璧な動画より、雑な動画の方が伸びる理由」
(「品質を上げるべき」という常識の逆)
- 「プロンプトを磨くほど、チャンネルが伸びなくなる話」
(AIユーザーが信じる「プロンプト改善」という常識の逆)
- 「AIに毎回詳しく指示を出していた期間が、一番伸びなかった」
(「丁寧に指示すれば良い」という常識の逆)
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## 【③失敗フック】
- 「この間違いで6ヶ月無駄にしました」
(「この間違い」という指示語が好奇心を引く)
- 「始めた頃の自分に教えたい、やらなくていい3つのこと」
(「やらなくていい」が行動コストを下げる印象を与える)
- 「バズると思って作った動画が0再生だったときの話」
(「バズると思って」→「0再生」の落差が共感を生む)
- 「フォロワーが増えているのに全然稼げない、自分がそうだった」
(「フォロワーが増えているのに稼げない」という矛盾が止まる)
- 「毎日投稿して4ヶ月、登録者が18人だった理由を話します」
(「4ヶ月」「18人」という具体的な数字が失敗の深さを示す)
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## 【④問いかけフック】
- 「なぜ毎日投稿しても再生数が伸びないのか、知ってますか?」
(target-dna.md の悩みをそのまま質問にしたもの)
- 「あなたの動画が見られない本当の理由、聞きたいですか?」
(「本当の理由」という言葉が「知られていない情報がある」を示す)
- 「AIで台本を作っている人、この問題が起きていませんか?」
(「あなたにも起きているかもしれない」という当事者意識)
- 「フォロワーが増えない人、全員共通してやっていることがあります」
(「全員」という断言が「自分もそうかもしれない」を引き出す)
- 「3ヶ月投稿しても変わらないとき、何を変えればいいかわかりますか?」
(target-dna.md の「4ヶ月やってきたのに」という悩みに直接刺さる)
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## 【⑤暴露フック】
- 「誰も教えてくれないショート動画の伸ばし方、全部話します」
(「誰も教えてくれない」が希少性を作る)
- 「バズっているチャンネルが絶対に公開しない、フックの作り方」
(「絶対に公開しない」が「見ないと損」を作る)
- 「再生数100万超えた動画の台本構造、そのまま見せます」
(「そのまま見せます」が具体性と希少性を同時に示す)
- 「AIで台本を量産しても伸びない理由、ほとんどの人は知らない」
(AIユーザーへのピンポイント暴露。「知らない」で自分ごと化)
- 「月100万再生チャンネルが毎週やっていること、こっそり教えます」
(「こっそり」が「特別な情報」という印象を作る)
hook-vault.md を自分のニッチに合わせる方法
上のテンプレートは「AI×副業」ニッチ向けです。 自分のニッチに合わせる3つのステップを説明します。
ステップ1:target-dna.md の「悩みの生の言葉」を取り出す
例:「毎日投稿してるのに全然伸びない。何が悪いのかわからない」
この言葉をそのままフックに変換します。
- 数字フック:「毎日投稿して○本、まだ再生数が○回だった理由がわかった」
- 問いかけフック:「毎日投稿しても伸びない本当の理由、知ってますか?」
- 失敗フック:「この間違いで○ヶ月投稿が無駄になりかけた」
ステップ2:自分のビフォーアフターを数字で出す
例:再生数23回 → 1,800回、登録者0人 → 2,340人
この変化を数字フックに変換するだけで5本以上作れます。
ステップ3:自分が過去に信じていた「常識」を逆にする
「投稿頻度を上げれば伸びる」と信じていた → 「投稿を減らしたら伸びた」 「プロンプトを磨けば台本が良くなる」と信じていた → 「プロンプトを磨くほど伸びなくなる話」
ニッチ変換の具体例(3パターン)
テンプレートを「AI×副業」以外のニッチに変換すると、どうなるかを見せます。
料理チャンネル向けに変換した場合
数字フック:「1ヶ月で登録者3,000人増えたレシピ動画、変えたのはこれだけ」 逆説フック:「おいしい料理より、見栄えが悪い料理の方が伸びる理由」 失敗フック:「作るのに3時間かけた料理動画が1再生だった話」 問いかけフック:「料理動画を投稿しても誰も見てくれない人、共通してやっていることがあります」 暴露フック:「フォロワー10万人の料理チャンネルが絶対に教えない、撮影のコツ」
英語学習チャンネル向けに変換した場合
数字フック:「3ヶ月でTOEIC800点から930点になった勉強法、全部話します」 逆説フック:「単語を増やすほど、英語が話せなくなる本当の理由」 失敗フック:「英語アプリを1年続けて、全く話せないままだった話」 問いかけフック:「毎日英語を勉強しているのに伸びない人、何が違うかわかりますか?」 暴露フック:「英会話スクールが絶対に教えない、独学でネイティブと話せる方法」
ダイエットチャンネル向けに変換した場合
数字フック:「2ヶ月で8kg痩せた。やめたことを話します」 逆説フック:「筋トレをやめたら、なぜか体重が落ちた理由」 失敗フック:「カロリー計算を3ヶ月続けて、1kgも減らなかった話」 問いかけフック:「なぜ食事制限しても痩せないのか、知ってますか?」 暴露フック:「ダイエット業界が隠している、リバウンドする本当の原因」
変換のポイント
どのニッチでも「構造は同じ」です。
数字フック → そのニッチでの変化量を数字で出す 逆説フック → そのニッチの人が信じている「常識」を逆にする 失敗フック → そのニッチの人がよくやる間違いを正直に話す 問いかけフック → そのニッチの視聴者の悩みを質問にする 暴露フック → そのニッチで「知られていない」情報を予告する
この構造を理解していると、どんなニッチでも25本を埋めることができます。
hook-vault.md の「正しい育て方」
作成時に25本入れたら終わりではありません。 このファイルは育て続けるものです。
週1本だけ追加する(毎週月曜日5分)
毎週月曜日、5分だけやる作業があります。
バズっている動画を1本見て、フックを書き留める。 そのフックを自分のニッチ向けに言い換えて1本追加する。
これだけです。
「バズっている動画のフックを見て、自分のニッチに置き換える」 これを毎週やると、半年で50本、1年で100本のフックストックになります。
追加するときは「なぜこのフックが止まると思うか」を1行書く。
- 「AIで副業収入が月3万から月14万になった3つの変化」
(理由:具体的な数字の変化量が大きい。「3つ」で内容の予告もしている)
この1行があるとAIが選ぶときの精度が上がります。 「この視聴者には変化量の大きい数字フックが効く」という文脈でAIが判断できるようになる。
バズ動画からフックを抽出する方法
毎週1本追加するための「バズ動画の見方」を説明します。
- 自分のニッチの動画を5本スクロールして見る
- 「これは止まったな」と思った動画の、最初の3秒だけを文字に起こす
- 「なぜ止まったか」を1行で言語化する
- 自分のニッチの言葉に置き換えて書き直す
例:
- 元のフック:「節約を始めて3ヶ月で貯金が0から50万になった理由」
- なぜ止まったか:「0から50万という変化量が大きく、3ヶ月という短期間が信頼性を作っている」
- 自分のニッチに変換:「ショート動画を始めて3ヶ月で再生数が23回から1,800回になった理由」
これが「週1本追加」の全手順です。5分で終わります。
「効かなかったフック」も残す
高再生にならなかったフックに ❌ をつけて残す。削除しない。
「このパターンはうちのニッチでは効かない」という学習データになります。 AIが次回フックを選ぶとき、❌ のついたフックは避けます。
消してしまうと、同じ失敗を繰り返す可能性があります。
月1回、⭐マークを見返す
「高再生になったフック(⭐)」を月1回見返します。
「数字フックが多い」「失敗フックが多い」といったパターンが見えてきます。 うちのニッチで効くパターンを把握して、次の月のフック追加に活かします。
hook-vault.md が50本になったときの使い方
最初の25本は「ベーステンプレート」。 3ヶ月で50本に育ったとき、使い方が変わります。
25本のときは「この中から今週の7本を選ぶ」。 50本のときは「⭐マークのついた高実績フックを優先して選ぶ」。
高実績フックが20本ある状態では、「毎週どのフックを使うか」が戦略的に決められます。
「今週は新しいフックをテストしてデータを集める週」 「今週は実績フックだけで安定した数字を取る週」
50本になると、週の目的に合わせてフックを選べるようになります。
hook-vault.md 作成チェックリスト
- 5パターン各5本、計25本が入っている
- 各フックに「なぜ止まると思うか」の1行メモがある(推奨)
- フックは自分のニッチ向けに書き換えている(テンプレートのままになっていない)
- 使い方の凡例(✅⭐❌の意味)が書いてある
- テスト:「今週の台本を7本作って」でフックが全てリストから選ばれているか確認した
- テスト:週7本のフックパターンが重複していないか確認した
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この記事でやること(まとめ)
Part 2でやることは2つです。
① video-rules.md を作る
テンプレートをコピーして保存する。 週7本のフックパターン配分を決める。 ビフォーアフターの台本実例を参考に、自分の台本の品質を確認する。 チェックリストを全部✅にする。
② hook-vault.md を作る
テンプレートをコピーして、自分のニッチ向けに書き換える。 「なぜ止まると思うか」の1行メモを各フックに追加する。 チェックリストを全部✅にする。
この2つが完成したら、試しに1回だけ「今週の台本を7本作って」と送ってみてください。
出てくる7本のフックが全て5パターンのどれかで始まり、 かつ7本で同じパターンが重複していなければ、video-rules.md と hook-vault.md が正しく機能しています。
【Part 3】では、
- revenue-funnel.md(動画を収益に変える4段導線の完全設計)
- secretary-rules.md(「今週の動画を作って」1行起動チェーン)
- 3ヶ月間の数字の変化(月次推移と感情の変化)
- 次のステップ(月30万〜100万に伸ばすには何が必要か)
を全部公開します。
続きは【Part 3】で。